ウェブ、ネットでの集客・プロモーションの重要度がますます高まる現在、SEOやリスティング広告を専門業者に任せている、もしくはこれから任せようと考えている方が多くなっていると思います。
今回はリスティング広告を代理店に任せている、もしくはこれから代理店を探そうと考えているかたのために、良い代理店選び、見極めのためのポイントを紹介します。
「今まかせている代理店はホントに大丈夫なのか?」、「どういう代理店を選べば良いかわからない」といったかたは是非参考にしてください。
運用専任担当と直接やり取りができるか?
依頼する前の相談の時点から運用期間中ももちろん、実際に自社のリスティング広告を代行運用する担当者と直接会ってやり取り、会わないとしても電話でやり取りできるかどうかは重要なポイントです。
そもそもの大前提的なところですが、依頼する前の相談の時点で会って話ができるかどうかは、お客様の大切な広告費で運用するということへの責任と自信が担当者にあるかどうか、ということが判断できると思います。
受注を獲りたいがために口先だけの場合もありますのでこれに限りませんが。。。
そういったこともあるので、そこは運用期間中に直接やり取りできることのポイントも含めて下記のようなポイントを確認して見極められるようにします。
自社の商材・ニーズへの理解を深めてくれるか?
当然、リスティング広告の代理店・担当者はお客様の商品・サービスの専門家ではありません。
まずはプロモーションする商品・サービスを深く理解する必要があります。
商品・サービスを知るだけではなく、ターゲット・ニーズから競合まで、いわゆる「3C分析」をしっかりと行わなければリスティング広告の成功はありえません。
私も新規の相談の際に「ウチのような商品・サービスのことあまり知らないですよね?」と言われることがたまにありますが、それはもちろんなので、がっつりヒアリングをさせて頂き、さらにプラスα の3C分析を必ず行います。
自社の商品・サービスについてしっかりと理解を深めようとしてくれるか、3C分析をしてくれるか、実績はあるか、といったところは、依頼前の相談の時点でかなり重要なチェックポイントです。
根拠のある広告配信計画・戦略を策定・提示してくれるか
これも依頼前のチェックポイントで、ちゃんとした代理店であれば当たり前に行うことですので、大前提としてこれをしてくれるかどうかはしっかり確認したいところです。
大まかに言うと、目標設定、予算設定、成果ポイント、成果獲得単価(CPA)目標設定、広告配信内容などといったところを戦略をたて、根拠を持って策定し提示してくれるか、ということです。
しっかりとしたものを出せるかどうかで前もってある程度、運用の実力もわかります。
内容的に難しいので聞く側も敬遠してしまいそうなところですが「よくわからないからまぁとりあえず良いや」とせずに、しっかりと確認したい重要なポイントです。
バナーやLPなどクリエイティブの作成はできるか?
ディスプレイ広告配信の際に必要なイメージ広告のバナー作成や、広告からのリンク先に専用のランディングページをお考えの場合はLP制作ができるかどうかです。
これはその代理店ができなくても外注をすることもできますが、実際の運用中には広告の精度を高めるためにイメージ広告のA/Bテストなどを定期的に行っていくため、随時・スピーディーにフレキシブルにそういったクリエイティブの作成・変更を行う必要があり、代理店自身でそれができるかどうかは比較的重要なポイントです。
広告アカウントを参照させてくれるか
広告アカウントを見ることで、ちゃんとムダのない運用をしているか、預けた広告費をすべてしっかりと広告配信に充てているか、など確認することができます。
弊社ではクライアント様に広告アカウントへの参照用のログインをお渡しして、「広告アカウントの見える化」をしていますが、実際にこれをやっている代理店は多くありません。
以前、他県にてリスティング広告代理店が一堂に会する催しがあり、他の代理店とコミュニケーションを図る機会があったのですが、その中には運用手数料の他に広告費からも少し抜いている、という代理店もありました。
月次レポートなどの報告では数字を改ざんできてしまうのでクライアントは気付かないんですね。
こういったことも実際にあるため、広告アカウントへのログインをさせてもらえるかどうかを確認してみるこをおススメします。
何も疑わしいことがなく真っ当な運用をしていれば見られて困ることは何もありません。
広告アカウントはある程度のリスティング広告の知識がないと見ても全くわからないと思いますので、基礎程度の知識を付けたうえで確認されたほうがいいでしょう。
あとはアカウント内でとりあえずいろいろとクリックして確認して、どこでどのような数値を見るのか慣れていくと良いと思います。
施策や配信結果が明確なレポートや報告はあるか
上記のように広告アカウントを見させてくれない場合や、そうでなくても当然のところ、週次や月次レポートでの報告をしてくれるかは基本的なポイントです。
基本的なレポートの内容としては、「当該月の全体サマリー」・「全体月次レポート」・「当該月の日別レポート」・「キャンペーン別」・「地域・時間・曜日別」・「年齢・性別」・「デバイス別」・「キーワード・検索クエリ別」・「広告文・イメージ広告別」といったところです。
その他、どのような施策をして、どのように分析して、どのように改善して、それでどれくらいの費用を使ってどのような結果になったか、今後の展開や提案などまであれば非常に信頼ができると判断できます。
レポート提出はおよそどの代理店でも基本的にはありますので、あとはどういった内容かを確認すると良いでしょう。
リンク先ページの分析・改善・提案もしてくれるか
リスティング広告で成功するためには、広告からの誘導先であるサイトやランディングページの出来が非常に大きな要因の一つです。
リスティング広告はあくまでも「サイトやLPに”見込み客を集める”役割」なので、お問合せや相談、最終的な受注や申込などの成果を獲得できるかどうかは誘導先のページの役割で、そのページのチカラしだいです。
ウェブではすぐに簡単に競合と比較ができてしまうため、見込み客は必ず何件かサイトをみて比較検討します。
さらに、見込み客は自分の欲しい情報がすぐに欲しいという心理があり、また、ウェブサイトやウェブページを見る目が肥えているため、安っぽい・古いサイトや、欲しい情報がすぐに見つからないサイトではすぐに他のサイトに移動してしまいます。
弊社にリスティング広告のご相談を頂くなかで「このサイトでは厳しい」というサイトなことが少なくありませんので、その場合は必ず最初にサイトの改善やLP制作の提案をします。
これはお客様のウェブプロモーションを成功させたいため、ということはもちろん、正直なところ自分のためでもあります。
上記したとおり、成功するためには誘導先ページの出来が非常に影響しますので、上記したような成果獲得のチカラの弱いページで運用した結果「効果がない」となってしまわないように、ということです。
最初の相談の際はもちろん運用期間中も、誘導先ページ・自社サイトについての分析・改善や、ランディングページの提案などが代理店側からない場合は、そもそも成功させようと考えておらず、費用だけ掛けて何も考えず運用する、しているということが考えられますので、こちらから問いかけて確認したほうが良いでしょう。
「効果向上のためには増額」の一点張りではないか
広告費が多ければ多いに越したことはありませんが、その一方でリスティング広告は広告費が”多ければ良いというものではない”、ということが特徴です。
ある程度、費用対効果の高い広告結果、運用が出来ていれば底上げを図るためにその時点から増額をすることは有効ですが、都合の広告費内で最大の費用対効果を得ようとする運用をせずに「効果を良くするにはもっと広告費が必要です」としか提案しないケースもあります。
ここまでに挙げてきたようなポイントをしっかりと行っている代理店であればこういったケースはあまりないと考えられますので、依頼をした結果こういったケースにハマらないために最初の代理店選びの際の見極めが重要になってきます。
まとめ
ここに挙げたもの以外にも様々ありますが、基本的で大前提なポイントを列挙しましたが、もう一つポイントを挙げるとすると、これらのポイントで見極めるためには、自社でもある程度のリスティング広告の基礎知識と、広告配信をするに当たっての目標設定などをしっかりと持って臨むということです。
ぜひみなさんの広告配信を成功させるため・失敗しない代理店選びのために参考にしてください。