【リスティング広告】失敗事例とその改善内容

当社で行っている、自社リスティング広告運用支援の【運用チェック&アドバイス】のご相談のなかから初心者がやってしまいがちな失敗事例を紹介していきます。

事例1:ガーデンウェディング・二次会会場

【概要】

関東の某都市で、挙式でも二次会でも利用できるガーデンウェディング会場を運営されてみえる企業様で、広報担当者様がガーデンウェディング会場の集客のため独学で広告の運用をされていました。

「まったく効果がなく、配信結果の分析や改善の方法もわからない。一旦停止しているけど、再開したくてもまた広告費をムダにしてしまうだけになりそうで。。」とのことで運用チェック&アドバイスのご相談を頂きました。

【広告タイプ】

検索連動型広告

【広告設計内容】

■キャンペーン:1つ
■広告グループ:1つ
■設定キーワード:
「+ガーデンウェディング」
「+ガーデンウェディング 〇〇」
「+ガーデン挙式 〇〇」
「+〇〇 ウェディング」
「+都内 レストラン ウェディング」
「〇〇 結婚式」
「+結婚式 二次会」
「+結婚式 二次会 〇〇」

※「〇〇」はエリアが入ります。

問題点:異なるターゲットを一つのキャンペーンに一括りにしている

いろいろと問題点はありましたが、最もわかりやすく多いケースの問題点を抜粋します。

一つのキャンペーンの設定キーワードに下記のように異なるターゲットを混在させてしまっているのです。

【設定キーワードグループ1】
「+ガーデンウェディング」
「+ガーデンウェディング 〇〇」
「+ガーデン挙式 〇〇」      →  ターゲット『結婚式場を探している人』
「+〇〇 ウェディング」
「+都内 レストラン ウェディング」
「〇〇 結婚式」

【設定キーワードグループ2】
「+結婚式 二次会」        →  ターゲット『二次会会場を探している人』
「+結婚式 二次会 〇〇」

このように異なるターゲットをまとめて広告配信をしてしまうと、それぞれのターゲットに対して的確な広告文や誘導先ページでアプローチすることができないため、クリックされにくくなり、コンバージョンに繋がりにくくなってしまいます。
またクリック率が低いと広告の品質が上がらずクリック単価が高くなり、コンバージョンしたとしても獲得単価が高くなってしまいます。

改善方法:ターゲットごとにキャンペーンを分ける

この非常に多いケースの失敗の改善方法は、ターゲット・キーワードのグルーピングをしっかりと行うということです。

本事例ですと、下記のようにキャンペーン分けをしてそれぞれのターゲットに対して的確なアプローチができるようにします。

【キャンペーン:結婚式場】
「+ガーデンウェディング」
「+ガーデンウェディング 〇〇」
「+ガーデン挙式 〇〇」     → 結婚式場の事を訴求する広告文とページ
「+〇〇 ウェディング」
「+都内 レストラン ウェディング」
「〇〇 結婚式」 など

【キャンペーン:二次会会場】
「+結婚式 二次会」        → 二次会会場の事を訴求する広告文とページ
「+結婚式 二次会 〇〇」 など

一つのキャンペーンのなかで広告グループ分けで行うこともできますが、これらターゲットがサービスに費やす予算は大きく違うと推測されるため、アプローチする際に費やす入札価格や広告費・予算の設定を分ける必要がありますので、予算設定ができるキャンペーン単位で分けることが望ましいでしょう。

まとめ

本事例の場合、例えば結婚式場を探している人も二次会のことを考えるためターゲットとなり得ますので完全に間違い、ということではありませんが、より費用対効果を高めるために、明確なターゲットに的確なアプローチをすることが望ましい。そのためにキーワード・ターゲットのグルーピングをしっかり行うということが失敗しないための重要なポイントとなります。

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