「リスティング広告はやるべき」といったような内容の記事は数多くインターネット上にありますが、そのほとんどでリスティング広告の機能や性質、仕組みによるところの数々のメリットを列挙していますが、こちらの記事ではもっと根本的で大前提の1つの部分に焦点を当ててみます。
まず、販促・プロモーションを行うときに、どんな方法でもやはり最も重要なのは費用対効果ではないでしょうか。
リスティング広告は費用対効果が高いということは多くの情報で発信されている通りで、ご存知のところでしょう。
実際に自社でリスティング広告を運用された方で上手くいかなかった方は「効果ないよ」と思われているかもしれませんが。
費用対効果が高い、という点が「やるべき理由」の大枠のところですが、ではリスティング広告はなぜ費用対効果が高いのか?ということになります。
これはインターネット上の多くの記事で伝えられている通り、リスティング広告の機能や性質、仕組みによるところもありますが、もう一つ根本的な理由として、リスティング広告がGoogle や Yahoo!といった検索エンジンでの「検索」に対して表示させる広告であるということが費用対効果が高い要因です。
これはTVCMや新聞広告、折り込みチラシ、その他どんな広告媒体とも全く異なるところです。
なぜ検索をするのか?がポイント
「検索」という行動は消費者のどういう状況からでしょうか?
・何か欲しいものがある
・欲しい物の情報を得たい
およそこのような状況からではないでしょうか。
では、「検索する」の次の行動はなんでしょうか?
AISAS理論でいえば、「検索する」の次の行動は「アクション」です。
「アクション」とは売り手側が消費者に求める「購買」や「来店」、「申し込み」・「お問合せ」といった最終的な行動であり、
つまり「検索」は、「アクション」を起す「直前の行動」であるため、その検索に対して自社の商品やサービスの情報でアプローチできれば
「購買」や「来店」、「申し込み」・「お問合せ」に繋がる可能性が極めて高いということです。
「ベッドにもなるオシャレなソファーが欲しいな。買おう」と思って検索した消費者に、「ベッドにもなるオシャレなソファーはここで買えますよ」と
アプローチできるのですから、こう考えると「検索」に対して広告を表示させるということは実に合理的な方法ですよね。
このようなインターネットでの消費者の行動による要因を大前提として、リスティング広告の優秀な仕組み・機能がさらに費用対効果を高めます。
狙ったターゲットだけにアプローチ
検索には「キーワード」を使いますが、そのキーワードでセグメントを行い、自身が取り扱っている商品やサービスに関連するキーワードで検索してきた消費者に対してのみ広告を表示させて、その消費者が広告をクリックしたとき、つまり広告からの誘導先のウェブサイトやランディングページにアクセスしたときのみ広告費用が発生するという仕組みが大きな要因です。
これはクリック課金制というもので、広告を表示させたいキーワードに入札をして、そのキーワードで検索され広告をクリックをされたときに、その入札価格が課金されるというものです。
クリック単価はキーワードの競合性によりますが、1クリックで数円~数百円程度ですので、わかりやすく極端に言うと、一回の購買やお申し込みなどを数円~数百円程度の費用で獲得できる可能性があるということです。
このように、狙ったターゲットだけにアプローチできて、アクセスされたときにのみ数円~数百円程度の費用がかかる、という仕組みが費用対効果が高い理由です。
まとめ
このように「数円~数百円程度で、購買や申し込みなどへのモチベーションが高い消費者にだけピンポイントでアプローチできる」ということがリスティング広告の費用対効果の高さの理由です。
テレビやラジオ、新聞や雑誌といったマスメディア広告の場合、出すこと自体に莫大な費用をかけて、効果があるかわからない対象にも広く発信することを考えると、費用対効果の高さがわかると思います。
ただ、ここに記述した理由はあくまでも、根本的な部分と仕組みによるところでありますので、広告をクリックされアクセスされても必ず成果につがるわけではなく、当然、取り扱っている商品の商品力やライバルとの差別化、精度の高い広告運用が費用対効果を最大化させるためのカギとなります。
リスティング広告についてあまりご存知ない方は、「広告」という響きだけで敬遠しがちな傾向があるように感じられます。
また、自前運用をされたことがある方では「リスティング広告は効果が無い」と言う方もいます。
ここに記述したような極めて合理的な理由や、ライバルがこぞってリスティング広告を配信している状況をみれば、定番でありながらも行うべき施策で依然として優先順位の高い意味が少しはお分かりになって頂けるかと思います。
リスティング広告をやってみようか迷っている方は、とりあえず一度試しにやってみられても良いと思います。
みなさんのビジネスがさらに飛躍されますように、ぜひご参考にしてください。